刀剣・模造刀

 

刀剣・模造刀

『刀剣女子の儚い夢①』
ゲームソフトから火が付いた刀剣ブーム。
ブームと言っても きっかけに過ぎず、魅せられると良いものだと思います。
ブームになると、いろんな産業が参入してきて、バブルを築き負債を残して去って行きます。
後処理にいろいろ物議を残しますが、陽が当たると花も咲きます。
生き残ることが出来れば、いわゆる勝ち組。

真剣の実物を見ると、やはり美しいもので、蘊蓄を知りたくなります。
鍔(つば)・縁(ふち)・目貫(めぬき)・目釘(めくぎ)・切羽(せっぱ)
・頭(かしら)・栗型(くりがた)・子尻(こじり)・鎺(はばき)など多くの部位から形作られています。
弊社でも、模造刀ですが、刀に使用される各部位など鋳造させて頂いております。
各部位それぞれ和の美しい形状は、流石 伝統工芸。

ゲームがきっかけとは言え、日本人にとって魅力的なものなのですね。
一度、本物を見てしまうと、その魅力から離れられなくなります。
いつの日か、真剣を手に入れてみたい。
興味のない方は何処がいいの?・・・
手に入れることができたなら、心を満たす良い夢に変わります。

分かる人だけの儚い夢かも知れません。


『刀剣女子の儚い夢②』
刀剣には、真剣と模造刀の二通りの産業があります。
真剣は、伝統工芸の流れで律令制701~757年頃、鍛冶職人の任命制が施行され、
現在では、伝統工芸士として刀工は名前を引き継ぎ継承されています。

模造刀は、一般の人々が気軽に取り扱えない銃刀法が施行され、居合道・映画製作などの需要から、
量産に対応できる産業として関市が中心になり制作されています。
関市には、長良川から採取される上質な砂鉄と高温になる松炭(多々良炭)があったことから、
刀工が集まりやすい環境である為、現在でも“刃物の町”関市が産業の中心になり発展して来ました。
玉鋼が作られる環境が鍵です。

産業になる条件は量産体制、刀と身長
現代の日本人の30歳身長は、男性170㎝ 女性158㎝
江戸時代の日本人30歳平均身長は、男性156㎝ 女性146㎝
身長に合わせ刀の長さも変わるもので、身長に合わせてパーツも大きさが変わるものです。
昔の良いデザインは、現代では小さ過ぎて使えない為、新型が必要で、それ風に作り直されています。
しかし、職人様が少なく、思い通りに事が運ばれないなど、問題になっている現状です。
日本では、どこの世界も職人さん不足で産業が衰退しているものです。
グローバル経済になり、海外製のコストの安い製品と戦いになり、
どのように取り組んで行くのか?弊社の進む道を模索します。


小野キャストの鋳造品(真鍮・シルバー中心)
鍔(つば)・縁(ふち)・目貫(めぬき)・目釘(めくぎ)・切羽(せっぱ)
・頭(かしら)・栗型(くりがた)・子尻(こじり)・鎺(はばき)鯉口(こいくち)各種部位

過去の製品の復元+
3Dスキャナーで読み込み、収縮分の寸法を加算すれば良いと考えると、間違いになります。
簡単な形状ならそれで良いのですが、美術品に近い図柄や伝統工芸品の匠の技は、復元が難しいものです。
CAD/CAMを使いデータとして復元、寸法調整してから、原型鋳造した後、
金属シルバー原型を制作します。職人様の手先を使い、細かな細工をやり直して復元します。
職人さん不足で、思い通りになりません。
ワックスから削り出して制作しても良いのですが、失敗するとすべてやり直しになり、
寸法精度の変更が不可・リスク回避でCADデータを使用します。

刀剣ブーム
合同会社DMM.com社により2015年1月14日PC版が発売され、
翌年2016年3月1日にスマートフォン版(iOS、Android)が『刀剣乱舞 Pocket』として
配信され爆発的なヒットが生まれ、アニメ・ミュージカル・映画化されて来ました。

刀剣産業の発展に繋がるとすれば
①刀コレクターの増加
②居合道の増加
③刀剣映画の増加に繋がること
それで、ブームは歓迎されます。

若干は、影響があるかも知れませんが、一時的に売り上げが増加すると、増産の対応策として、
資材受発注を膨らませ、ちょっとした空売りバブルになります。
既存の刀剣関連とは別に、いろんな産業が参入して来るとバブルに発展します。

自社の器以上に対応した企業は、打撃を受け沈んで行きます。
器の範囲内で、踏ん張った企業は、生き残り進化して行くものです。
進化が始まり、初めて利益が生まれて行くのが世の常。

刀剣産業革命を担うのは、やはり刀剣女子の方向性により変わっていくものなのです。
刀剣女子の儚い夢を叶えることが、鍵となります。
儚い夢を叶えて行こうじゃありませんか。