プラチナ・パラジウム価格高騰の陰
プラチナ・パラジウム金属は、車の触媒に使用される。
と会話する機会があるのですが、触媒とは何か?
内容をご存じない方と、お話しする機会があります。
マフラー=触媒なのだと、少し戸惑うことがあります。
間違えではないのですが・・・触媒作用の意味が違います。
ウィキペディア(Wikipedia)
触媒(しょくばい)とは、特定の化学反応の反応速度を速める物質で、
自身は反応の前後で変化しないものをいう。
三元触媒
自動車に使用される触媒は、三元触媒と呼ばれ、
白金族であるプラチナ・パラジウム・ロジウムを触媒装置に取り付けフィルターのような使い方をします。
自動車エンジンから排出される有害物質である炭化水素 (HC) 、一酸化炭素 (CO) 、窒素酸化物(NOx)
が三元触媒を通過することで触媒に利用される、プラチナ・パラジウム・ロジウムは変化することなく、
有毒物質を還元させて排出を減らす装置を指します。
ハクキンカイロ(白金懐炉)は、誰もが知っている温かいカイロ
プラチナの触媒作用を利用して気化したベンジンをゆっくりと酸化発熱させる懐炉。
何となく触媒の意味が理解出来てきましたね。
シスプラチン
プラチナの電極の周りは、大腸菌の培養が抑制されたことから、
癌細胞の抑制に利用した抗癌剤シスプラチンが作られました。
これもある意味では触媒作用。